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エンジンオーバーホール作業、コンプリートエンジン製作工程、ハーネス製作、ECUセッティング、ダイノジェット製シャーシダイナモを使用してのパワーチェックなど日々の作業内容をご紹介していくブログです。

4AG 20バルブ エンジンオーバーホール 腰下組み付け開始。

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オーバーホールでお預かりの4AG、腰下組み付けを行いました。

加工上がりのシリンダーは洗浄後室内で温度に慣らし組み付け前に20℃でのクリアランスを確認します。

温度や測り方等、環境で出る数値は違う為、加工会社のボーリング成績表から大きく外していないか確かめる意味合いが多いです。

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今回は純正オーバーサイズピストンを使用します。社外含め国産ピストンに付いて来るピストンリングはあまり削らなくて良い場合が多いので合口合わせは苦じゃ無いのですが………逆にセカンドリングが限度内ですがちょっと広めでした。伸ばす事は出来ないので数値の確認をして組み付けます。

 

ロッドボルトに足を付けてスライダーを使いシンダーに組み込みます。

ピストンリングとクランクにダメージを与えず押し込めるので精神的にも楽でお気に入りの組み合わせです。

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ピストントップ容積を確認する為ピストンを下げビュレットで測ります。

ビュレット台が置けないので手持ちで測定する為測定時の画像は取り忘れていました……

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前回量ったヘッド容積で圧縮比計算をして使用するヘッドガスケットを用意します。

純正スプロケットの場合バルブタイミングも変わってくるのでそこ辺りも考えての選択が必要となります。