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エンジンオーバーホール作業、コンプリートエンジン製作工程、ハーネス製作、ECUセッティング、ダイノジェット製シャーシダイナモを使用してのパワーチェックなど日々の作業内容をご紹介していくブログです。

細かい作業の積み重ねが大事_EFI テクノロジック

 

こんにちは。
EFIテクノロジックです。

 

この作業を見て、何してんですか? とか、遊んでるの? 等々言われますが、やってる本人は至って真剣です。

バルブセット長の測定

 

ロッカー式のヘッドでは改造したノギス等でバルブセット長を測る事が可能ですが、リフター式の物はリテーナーを付けるとリフターボアに隙間が無く測定出来ません。

ですので、シート高さとコッター位置をバラバラに測り計算してセット長を求めます。

 

バルブセット長の測定

 

絵で見ると分かりやすいですがBの長さを求める為にAの長さを測っている事になります。
インテーク、エキゾースト共に最大で0.2ミリ程の差がありました。

バルブスプリング自由長も0.3ミリほど長さの違いがあったので計測せずに組み付けた場合、運が悪いとセット荷重が最大0.5ミリ緩い所が出来てしまいます。
しかもまだシート高さは計算に入れていないのでシート高さを考慮するとズレはもっと大きくなる可能性があります。


スプリング荷重が数キロ変わる事を考えると同じ工場で生産されたエンジンでも当たりとハズレが出来る事が分かります。

 

揃えても数馬力も変わらない意味のない作業にも見えますが

グッドフィーリングエンジンには細かい積み重ねが必要だと当社では考えています。

 

以上、EFIテクノロジックでした。