【RB26】エンジンオーバーホール(バルブスプリングの測定) _EFI テクノロジック
EFIテクノロジックです。
引き続きRB26のエンジンオーバーホールのバルブスプリングの測定業務のご紹介です。
スプリングの直角を最初に点検します。
写真のバルブスプリングは基準内ですが、やや左に傾いています。この場合このスプリングを圧縮すると左側の方が柔らかく縮みます。
スプリング事態はリテーナーとヘッドに挟まれセットされるので、静的には真っすぐ付きますが動的に考えると撓みながら動いている事になる為、バルブジャンプなどを考慮すると直角度は非常に重要です。
直角度を調べたらバルブスプリングテスターを使い自由長をはかります。
ハイトゲージでも良いのですが、タッチ荷重を揃えたいのでテスターで纏めて測ります。
スケールパットに0.1キロが掛かった状態の長さを当社では自由長として記録します。
次にバルブスプリング取り付け長さ(セット長)まで縮め荷重を測定します。このスプリングの場合長さ38ミリ自の基準荷重は24キロですので、このまま24キロになるときの長さも測ります。
0.15ミリ縮めると24キロになる事が分かったので記録します。
バルブセット長はポート事に違うので、この記録を元にどこのポートにどのスプリングを付けるか又スプリングシートの厚み選定を行います。
カムシャフトに与えるフリクションの殆どはバルブスプリングによるものなのでセット荷重が揃ってないとカムがカクカクと回りエンジンフィーリングに悪影響をあたえますし、バラバラのセット荷重は気筒事の圧縮圧力の不揃いに繋がります。
気持ちの良いエンジンにする為の大事な作業です。
以上、EFIテクノロジックでした。