EJ207 精密エンジンオーバーホール 腰下組み付け
バタバタしていてブログ更新に暫く時間が空いてしまいましたが、GW中に行っていたEJ207作業の記事です。
メタル合わせ後が終わったらピストンリングの合口を調整します。
国産メーカーピストンは基準クリアランスでボーリングした場合あまりリングを削る行為をしなくても良いのですが、今回はマンリーの為けっこうガシガシ削る必要があります。クリアランス的にはストリートターボ車なので、ボア×0.0050~0.0055インチ辺りに設定します。
リングの作業が終わったらクランク組み付け作業です。EJエンジンはコンロッドをクランクに装着した状態でブロックに組み付けます。
バイスでクランクを固定してコンロッドボルトを締め付けます。細いボルトであれば伸びを確認しながらメガネレンチで締めるのですが、今回のボルトは必要ストレッチまで8~9キロ程必要な為、トルクレンチで締め付け後ストレッチ量を確認します。
ブロックに組みあがったクランクを乗せ合体させます。EJは独特の組み方なのでロータリーを組む時と似たような感覚があります。
ブロックを組み付けたらエンジンスタンドに固定してピストンを挿入します。
オイルリングが通常と形が違う為結構気をつかいます。スライダー下面ギリギリまで挿入してからブロックに合わせ軽く打ち込みます。
特殊工具でピストンとコンロッドの位置を合わせ、ピストンピン、クリップを装着すればひとまず腰下完成となります。
近日中にヘッド組み付けも公開です。