EJ207 精密エンジンオーバーホール メタルクリアランス測定
明日からいよいよゴールデンウイークです。作業予定がズレてきたので立て直しの為にほぼ営業予定です。
さてオーバーホール中のGDB-EJ207の作業を進めました。
メタル合わせから開始です。
ゲージで確認する場合はコンロッド内径からクランクピン径を引いて算出する方法が一般的ですが、オイルクリアランスを正確に確認する場合は各ピン径をゼロとしてコンロッド内径を測った方が良いと考えています。メインメタルも同じ方法でクリアランス確認するので、ボアゲージのゼロセットの回数が増えますが、測定の時差が少ないので温度管理が難しい場合でも正確に見れます。
EFIでは一年を通して20度前後になる様に室温を管理しています。
ボアゲージのゼロ設定はロックしていないマイクロゲージヘッドを下にしてボアゲージの測定子を上向きにしてピークを出します。
マイクロのシンブルに掛かる圧を抜くのと、アンビルの自重でダイヤルゲージの数値が変わるのを防ぐ為です。
測定時はコンロッドを立て、ゼロセット時と同じく測定子を上にして測ります。
平置きでも良いのですが、余計な力が掛かる分ピーク値が狭くなる事が多いです。
どちらにせよ、ボアゲージはゼロを取った時と同じ向きで使う方が正確です。
メインメタルも同じように測ります。水平対向の場合通常のエンジンとメタル向きが90度ズレて付くので横向きのブロックを立てて測る事になります。
メタルはACLレースメタルをチョイスです。今回はブロック、クランク、ロッド全てが新品だったのでメタル選択は割とすんなり行きそうです。
部品待ちの隙を狙って新たにお預かりしたGVB-EJ207の作業を進めます。。
ヘッドを外して……
予定通りの状態でした。。。